犬 水虫

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犬の水虫は人間にも感染します。反対に人間の水虫は犬へも感染します。わが家の愛犬とスキンシップをとるために、犬の水虫の症状や治療法の知識をつけましょう。また人間と犬との水虫の感染予防策も掲載しましたので興味のある方はご覧ください。このサイトでは、犬と水虫の関係を3つのポイントにまとめて簡潔に記事にしたサイトです。水虫の知識を持って、嫌われ者の水虫を完全排除していきましょう。

犬も水虫になります

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犬の水虫は正式名称を皮膚糸状菌症といいます。糸状菌という細菌が犬の皮膚に感染する皮膚病です。また人間以外の動物に寄生する「犬小胞子菌」と呼ばれる菌は犬に寄生し、「猫小胞子菌」と呼ばれる菌は猫に寄生すものを差します。一般的にこれらの人間以外の動物に寄生する水虫菌の元でもある白癬菌を総称して、好獣性の白癬菌と呼びます。犬の水虫に限らず動物の皮膚感染症は1970年代のペットの輸入に原因があったといわれています。当時輸入されてきた犬やネコ類のペットに水虫菌が日本中に持ち込まれ、一気に全国に感染が広がりました。犬に寄生する好獣性の水虫(白癬菌)の場合、犬同士で水虫(白癬菌)を移し合ってしまうこともあり、ペットショップに売られている犬同士でも水虫は感染していきます。そもそも犬の水虫も白癬菌による感染がありますから、犬などに感染した水虫が人に感染することも十分あり得ます。人間の水虫の場合、足以外にできる水虫の多くは足水虫から水虫菌(白癬菌)が感染し広がっていったものですが、犬などのペットから水虫菌(白癬菌)が感染して頭皮にできる水虫(シラクモ)や、背中などに出来る水虫(ゼニタムシ)と呼ばれる水虫を発症してしまう恐れがあります。そして水虫に感染して最悪なのは爪水虫に感染が広がった場合です。爪水虫になると、爪が水虫菌(白癬菌)の供給源となり、体のいたる部位で再発を繰り返します。

犬の水虫の症状と治療

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犬の水虫の症状としては犬の顔や体に斑点が出たり、脱毛したり、という症状があります。しかし犬の場合は、体の見える箇所に斑点などの症状が現れた場合は見つけやすいのですが、犬は多数の毛に覆われた動物ですから皮膚に出来た水虫を容易に見つけることが困難になります。もしあなたの愛犬が同じ箇所をかきむしったり、舐めたりする症状が定期的に続いたり、一晩中かゆがっているような仕草を見せていたら水虫などの皮膚病に感染している可能性がありますから注意して観察してあげてください。また大人の犬に比べて、子供の犬の方が水虫の症状が出やすいという報告もありました。

犬の水虫は、動物病院で診察を受けその後、水虫薬が処方されます。実はその薬の多くは人間用の水虫薬です。犬も人間同様に投薬治療では抗真菌薬の抗生剤を服用しますが、それを動物病院で犬の薬用量に、きちんと計算して処方されます。人間用の水虫薬をを使う状況でも、単純に犬の体重を目安にして服用させればいいというわけではありませんので、獣医の指示のもと分量、用法には注意が必要です。また抗真菌薬の抗生剤で治療する場合は、最低でも3週間はこの水虫薬を継続して投与する必要があり、皮膚病の程度によっては、1ヶ月以上の服用が必要になることもあります。犬の水虫でも人間なのは、水虫菌は症状が緩和されても皮膚にしつこく住み着いています。水虫菌が完全に死滅するまで1ヶ月以上の投薬治療を行うことは多いです。また動物病院によっては、内服薬でなく、抗真菌成分の入った軟膏を水虫治療に使う病院もあり、水虫の症状が軽度な犬に関しては、水虫用のシャンプーを使用を使用することもあります。水虫の投薬治療を行う場合は、グリセオフルビン、グリセチンVといった抗真菌薬の抗生剤を投与することが多いのですが、犬の場合は動物性脂肪と同時に摂取する方が薬の成分の吸収がよくなるので、少量のバターなどと一緒に与える方が効果が高いです。

犬の水虫の人間への感染経路と予防

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犬から人間へ水虫の感染経路で圧倒的に多いのは、やはり犬を抱いたり、可愛がったりして頬ですりすりとやってしまう場合が多いです。可愛い愛犬ですかスキンシップをとる意味では必要なことかも知れませんが、もし愛犬が水虫菌に感染していることが伺われる場合は、あなたにも水虫が感染する可能性が高くなります。猫が持っている白癬菌が人へうつると、「たむし(皮膚の水虫)」になってしまう場合があるようです。全ての犬が水虫菌(白癬菌)を持っているとは限りませんが、このように犬から水虫が感染してしまうのは、犬に触れる機会が多い人が圧倒的に多く、また犬に触れた後に水虫菌を洗い流さなかったりした場合にも感染する可能性が高くなります。犬を抱いてスキンシップをする時は顔や腕、首などに水虫菌(白癬菌)が付着してしまう可能性がありますので、犬に触れた後にはきれいに手を洗い流したり、シャワーを浴びて水虫菌をしっかり洗い流すケアが必要です。犬を含め動物からの水虫感染は人間の水虫と違い、水虫菌が人に馴れていません。そのため症状が激しくなることが多いといわれます。腫れたり赤くなって強いかゆみがある、そんなときは念のため皮膚科で診察を受けることをおすすめします。あなたと愛犬が水虫に感染している場合は、同時治療して水虫を完全に死滅させるためにも、双方の同時治療を心がけましょう。